交通事故の治療費を打ち切られる?適切な対策とは

保険会社からの症状固定の提案に乗ってはいけない

92f5d4b610fa9c0a291c5c85aabd4324_s

交通事故の被害者はとりあえず怪我の治療に専念すると思いますが、しばらくすると加害者側の保険会社からこんなことを言われることがあります。「怪我の改善が見込めないようだから、治療を打ち切りにして固定症状をしましょう」と。 これはどういう意図でいわれているのかと言うと、保険会社が負担する治療費を減らすための発言です。

ですから、この発言にのってはいけません! もしも固定症状を行った後にまだ治療が長引くようならば、その治療費は被害者が負担しなければならないのです。 社会人であるはずの保険会社の人間がこのような発言を被害者に投げかけるのは非常識だと思うかもしれませんが、決して珍しいケースではありません。保険会社はあの手この手を使い、少しでも損害賠償や慰謝料を減らそうと必死になっているのですから。

固定症状とは?

固定症状について詳しく知らない人もいると思いますので簡単に説明しておきましょう。 固定症状は「これ以上治療を行っても症状が良くならない」 と判断されて、後遺症が確定することです。固定症状があった上で後遺障害の等級認定がなされます。

等級認定は重ければ重いほど損害賠償額が高額になるのですが、後遺症が判断されるにはそれなりに長い治療期間が必要となります。だから保険会社は、長い治療期間の末に重い等級認定が下されないように、早い段階で軽い後遺障害を認定させようとするのです。

不当に治療を打ち切られないためには?

064bd7b864787bebd45eacef13b7e3e9_s

保険会社から治療費の打ち切りをされないためには、保険会社に「打ち切りを言わせない理由」を与えないことが大切です。 それには次のようなポイントが重要となります。

交通事故が発生してからすぐに通院を始める

保険会社から得られる治療費は、「交通事故による怪我」であることが大前提です。交通事故が発生してからしばらく後に通院すると「 交通事故の怪我ではない怪我で通院しているのではないか」 と疑われてしまいます。ですから、交通事故発生当初は症状がなかったとしても、すぐに病院に通院することが大切です。痛みは2、3日経過してから出てくることもあります。

通院実績を作る

交通事故発生直後にすぐに病院に通院しても、回数が少ないと大した怪我ではないと思われます。本当はまだ通院が必要でも「仕事が忙しくて暇がない」とか「そんなに痛まないし大丈夫だろう」 という理由で通院を止めてしまうケースがあります。通院実績がない場合には早々に治療費を打ち切られてしまいますから これはいけません! 二日に一度のペースで通院したいところです。

治療方法を適度に変える

同じ治療方法を続けていると、「怪我の回復は これ以上見られない」と思われる可能性があります。 これはどういうことかと言うと、 精神障害とか神経障害は、治療法が変わらなくなったタイミングで 症状固定と判断されるのです。ですから、簡単に症状固定を判断させないためには、同じ治療法を続けるというのは 避けた方がいいでしょう。

よく見られるのは、「通院頻度が高いにも関わらず受けているのはマッサージだけ」というケースです。これはリハビリだと解釈されます。リハビリで改善が見られない場合には治療費を打ち切られる可能性が高くなります。

ですから、被害者は単純に病院に通うだけではなく主治医と積極的にコミュニケーションをとり、いま自分が受けている治療はどういったものなのかちゃんと理解しておかなければなりません。その上で、他の治療方法も相談してください。

被害者だけで対応できない時は弁護士の出番

ここまで症状固定や治療費の打ち切りを避ける方法を説明してきましたが、示談交渉もあるので、被害者だけで対応するのは実際は難しいと思います。ですから、交通事故にあったすぐのタイミングで弁護士に相談するようにしてください。 そうすれば弁護士が示談も含めて保険会社の対応をしてくれるので被害者は治療だけに専念することが可能です。

こちらのコラムも人気です!